健康日本21
「健康日本21」をご存じですか?
2000年(平成12年)より、現在の厚生労働省・農林水産省・文部科学省の3省より共同で策定、展開されている21世紀における健康づくり運動です。すべての国民が健康で明るく元気に生活できる社会の実現、早世の減少、健康寿命(痴呆や寝たきりにならずに生活できる期間)の延伸などを目的に国民の健康づくりを総合的に推進するというのがこの運動の基本的な考え方です。
この運動は下記のように大きく9つにわけることができ、それぞれの項目において目標が挙げられています。そのうちの1つに糖尿病について記された項目があります。
「健康日本21」の9つの分類
1)栄養・食生活づくり
2)身体活動・運動
3)休養・こころの健康
4)たばこ
5)アルコール
6)歯の健康
7)糖尿病
8)循環器病
9)がん |
現在日本では糖尿病の方、またはその疑いのある方をあわせると、1600万人を超えるといわれています。年々増加傾向にある糖尿病患者の数を減らすため、「健康日本21」の糖尿病の項目では
・ 成人肥満者の減少
・ 日常生活における歩数の増加
・ 質・量ともにバランスのとれた食事
・ 糖尿病検診の受診の促進
・ 糖尿病検診受診後の事後指導の推進
・ 糖尿病有病者の減少
・ 糖尿病有病者の治療の継続
・ 糖尿病合併症の減少
という8つの目標がかかげられています。
主要な病気が感染症から生活習慣病へと変わり、皆さんの健康意識が高まる反面、糖尿病患者の急速な増加を、国も重大ととらえているのではないでしょうか。糖尿病はきわめて経過が長いという特徴があります。単に医学的な面だけでなく、食事・生活・環境などのいろいろな側面から我々スタッフは少しずつでもサポートさせていただきます!
臨床検査技師・管理栄養士
木下恵里
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