糖尿病の治療
基本は食事療法と運動療法です。患者様によっては運動療法ができない方もいますので、医師とよくご相談ください。
糖尿病の治療薬
食事と運動でよくならない場合は、薬物療法が必要になります。治療薬には、飲み薬とインシュリン注射があります。
飲み薬
飲み薬には、食事の30分前に服用するもの、食事の直前に服用するもの、食後服用のものと飲み方に違いがあります。薬の効き目をよくするには、指示通りに服用する必要があります。とはいっても、食前の薬は飲み忘れが多いものです。食べ始めてから、あるいは、食べ終わってから飲み忘れに気づいたときは、すぐに薬を飲んでください。他の薬と一緒になっても大丈夫です。ただし、食事が終わって1時間以上経過していたら、低血糖を起こすといけませんので飲まないでください。
インシュリン注射
I型糖尿病の方はインシュリンを打ち続ける必要があります。しかし、それ以外の糖尿病患者様の場合、「この先、インシュリン注射を中止できるよう、今は先生の指示どおりにきっちり打ってください。必ずよくなりますよ。」と説明しています。何年も打ち続けている人がいる一方で、インシュリン療法が中止できた方もおり、現在、血糖コントロールが良好な方が、昔はインシュリンを打っていたときいて、こちらが驚くこともあります。ただ、後者の方が少数なのは残念です。
薬剤師 白井 速
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