医療法人白井内科クリニック
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診察室便り その2

糖尿病治療薬について


 糖尿病治療薬は最近いろんな種類が開発され、患者さんの病状に応じた使い分けがなされるようになってきています。

 最もよく使われているのが膵臓のB細胞からインスリンを分泌させるSU剤とよばれるものです。グリミクロン、オイグルコンなどがこれにあたります。
 肥満の患者さんには効果が低いこともあるのですが、強力にインスリンを分泌させるので、病状が軽い患者さんは、この薬だけで血糖が非常に改善することがよくあります。内服のコツは食前30分くらい前にのむことですが、この理由としては、食事をして血糖が上昇してからではインスリンを分泌させてもなかなか血糖値がよくならないからです。
 実際インスリンを測定しますと、多くの患者さんはよく分泌しています、しかし、血糖上昇に対してすぐさま反応するインスリンが少ないため血糖値が上昇してしまいます。そのため食前30分くらいに内服して、薬の有効血中濃度を高め、インスリンを分泌しやすい状況にしておいてから食事をすると、インスリンがすぐさま分泌されやすく、血糖値が下がりやすくなります。患者さんは食前内服になれていない方が多く、ついつい飲み忘れてしまうのですが、飲み忘れた場合は食後でもかまいません。食前しかだめと思って、飲み忘れた場合は薬を内服しなかったということをおっしゃる方が多いのですが、食後でも内服しないよりはずっとよい、と患者さんに伝えるようにしています。
 
 次にご紹介するのがα-グルコシダーゼ阻害剤と呼ばれるモノです。グルコバイやベイスンがこれにあたります。
 この薬剤は小腸からのブドウ糖吸収を遅らせる、というものです。吸収を遅らせることによって、急激な血糖上昇を抑え、インスリンの遅れた分泌にあわせようというものです。
 血糖降下作用は弱く、上記のSU剤などとの併用で使われることがおおいです。おならがよくでる、という副作用があります。また、低血糖が生じた場合、お砂糖などでは血糖を上げて正常化するスピードが遅れるため、ブドウ糖を内服する必要があります。(ふつうのお砂糖はブドウ糖と果糖がつながった二糖類です。)

  最近非常に注目されているのがインスリン抵抗性改善剤と呼ばれる薬です。アクトスなどがこれにあたります。
 この薬剤は横紋筋や脂肪組織といった、インスリンの作用で血糖を取り込んで利用、貯蔵する組織に作用して、インスリンの作用、つまり、細胞がブドウ糖を取り込んだり、エネルギーとして利用したり、脂肪として貯える効果を増強します。
 日本人の肥満を伴う糖尿病患者さんの多くはインスリンがよくでているのですがインスリン作用が低下している、いわゆるインスリン抵抗性状態にあります。その抵抗性を改善してやろうというものです。軽度肥満のインスリン抵抗性状態にあると考えられる患者さんに処方すると、かなりの効果があります。SU剤との併用などでも血糖がよく改善し、糖尿病の治療薬の中でも最近の最注目株といえると思います。
 ただ、患者さんによってはあまり効果がなかったり、副作用として、足の浮腫や、心臓の悪い患者さんで心不全が悪化したり、頻度は少ないのですが、肝障害が起こる場合があります。

 他の薬剤については次回にまたご紹介いたします。

 

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