医療法人白井内科クリニック
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診察室便り その4

糖尿病の食事療法について

 今まで糖尿病の薬をいろいろ紹介して参りましたが、糖尿病の治療において食事療法と運動療法は最も重要であり、軽症糖尿病の患者さんは適切な食事運動療法のみですっかりよくなる方が多い、これは明らかな真実であります。食事療法の摂取カロリーは、理想体重を算出し、普段の労作の重さを勘案して決定します。理想体重とはいろんな算出の方法がありますが、身長から100を引いたものに0.9をかけたものがよく使われます。私なら身長が173cmなので65.7kgになります。なぜ理想体重という言葉が生まれたのかというと、同じ身長ならば、重すぎてもやせすぎても短命で、最も長持ちする人が理想体重前後の人ということが昔の統計でわかったからです。この理想体重に,入院などの安静時には25をかけたものが推奨カロリーとなります。事務作業などに従事されている場合には30をかけたものが推奨カロリーとなり、私の場合65.7×30=1971kcalを食事療法の処方カロリーとします。運搬や、農作業など消費カロリーが多い患者様には40、ときには50をかけて推奨することもあります。減量が急務の、高度肥満の患者様には逆に、20をかけて推奨カロリーとすることがありますが、通常入院して行います。たいてい、食事量の少なさに不満が噴出します。

食事療法はカロリー過剰を是正することを目的としますが、栄養素のバランスについてもよく配慮することが求められます。デンプン、タンパク質、油脂、野菜、果物、乳製品などをバランスよく摂取することがきわめて大事です。中年の肥満の患者様とお話をしていると、「夕食はビール3杯に、つまみになる唐揚げや魚、あとちょこちょこっと好きなものを食べる。」という方が多く、「野菜なんか嫌いだ!」とのたまう。これでは糖尿病の治療を行っているとはとてもいえないので、「ご飯も計量し、野菜も100gは食べましょう。」「唐揚げやトンカツなどの超高カロリーな食品はなるべく減らしてください。」などと指導を開始するのですが、長年の食習慣が一朝一夕で改善するはずがありません。そこで、たいてい1−2ポイントをまず守ることをおすすめしています。まずアルコールをできる限り少なくするようにします。ついで肉類を揚げた食品を中止していただきます。緑の野菜を夕食時だけでも100g摂取していただきます。これが最初の一歩になります。これだけでかなり改善する方が多いようです。そこでもう一段、糖尿病患者さんのバイブル「食品交換表」を使っての実際のカロリー計算を勉強し本格的な食事療法に取り組んでいただくと、意欲のある患者様はみるみるよくなります。

一年間のHbA1cのデータの推移に注目すると、多くの患者様が12月から2月にピークがあります。年末年始に食べ過ぎるばかりでなく、柿やみかんをどうしても食べ過ぎる方が多いようです。糖尿病の患者さんは特に柿が好きなようです。しかも、箱で買っているという方がおられます。みかんなら一日2−3個まで、柿は1個以下でお願いしたいものです。アルコールの害については次回にご紹介いたします。

 

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